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Bali Tropic

2006年8月。僕は長年憧れていた海外一人撮影旅行を実行した。
旅先は南国の楽園バリ島。相棒は原色を鮮やかに再現してくれるOLYMPUSのE-330。故障した時のために、サブカメラも携帯し、三脚も用意した。準備にぬかりはない。写真を始めて5年目。時は来たと感じていた。

飛行機に乗って約7時間。テンバザール空港に到着したのは夜の10時。現地ガイドの車でヌサドゥアの「バリ・トロピック リゾート&スパ」というホテルに到着する。日の出の写真が撮れるという理由で、バリ島の東側に位置するヌサドゥアを拠点にした。長旅の疲れと明日の早朝撮影のため、その日はすぐに眠りについた。静かに流れるオリエンタルな音楽が夢の中にも流れていた。

翌朝5時に目が覚め、ホテルの目の前のビーチに出掛ける。8月のバリは真冬。海から吹く風がやや肌寒い。ビーチにはまだ人影は見当たらなかった。

やがて東の水平線から朝日が昇り始めてくる。僕はひとり静かにそれをみつめる。なんだかバリの朝日が僕の到着を歓迎してくれているようにも思えた。何年もの間温めていた想いを胸に、海と太陽に向かってシャッターを切った。

「神々の住む島」。楽園バリをこう評する方々がいる。
極上のリゾートがみせる神々しい風景の断片を僕は見たのだろうか。

南国リゾートホテルに朝の光が注ぐ
乾いた風がハンモックを揺らす昼下がり
インド洋の断崖絶壁にある「ウルワトゥ寺院」の夕景

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