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人生を人のために使う

今年に最も心に残った言葉は、ある医師のドキュメンタリー番組で知った「人生を人のために使う」というフレーズです。

 高校2年生まで問題児であったその医師は、同じく医師である父親から「自分の力は、自分勝手をするためでなく、世の中のために使いなさい」「お前の人生は人のために使うんだよ」と諭されてきたといいます。
 そして退学寸前に観た映画『パッチ・アダムス』で医師の道を志し、2浪の末に医大に入学。現在は地方病院の院長として、「患者を絶対に断らない」という方針を掲げ、地域に根付いた診療を続けています。

 人生のキャリアの過程において、印象的なエピソードがクローズアップされることが多いですが、私はそこに到るまでの水面下での過程が重要だと考えています。彼の場合、父親から諭され続けていなければ「パッチアダムス」を観ることもなければ、感銘を受けることもなかったかもしれません。
人のキャリア形成が、先天的な能力や知識・経験だけでなく、いかに他者から大きな影響を受けているか、改めて考えさせられます。

 そして、この言葉は自分自身にも投げかけられた言葉と捉え、これからの人生の指針として大切に育てていきたいと感じています。

 余談ですが、『パッチ・アダムス』は映画だけでなく、主題歌の「Faith of the Heart 」も素晴らしいです。ロッド・スチュアートの歌声や歌詞が心にグッとくるんですよね。是非聴いてみてください。

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